ハローワークの求人へ応募するときは、まず求人票の「応募書類等」と「応募書類の送付方法」を確認します。履歴書だけでよい求人もあれば、職務経歴書や紹介状なども必要な求人があるためです。
履歴書や職務経歴書を最初から完璧に仕上げる必要はありません。応募したい求人と作成途中の書類をハローワークへ持って行けば、求人に合わせた書き方を相談できます。
この記事では、必要な応募書類の見分け方、履歴書・職務経歴書で確認したい点、ハローワークで添削を受けるときの準備、持参・郵送・オンラインで提出するときの注意点を順に説明します。
最初に確認:求人によって必要な応募書類は違う
応募前に、求人票の「応募書類等」「選考等」「応募書類の送付方法」を確認してください。分からない点は、自己判断で書類を増減せず、紹介を受けるハローワークまたは求人事業所へ確認します。
| 書類 | 主な役割 | 用意する場合 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 氏名、連絡先、学歴・職歴、資格、志望動機などを伝える | 多くの求人で提出を求められる。求人票の指定を確認する |
| 職務経歴書 | これまでの仕事内容、経験、実績、活かせる能力を具体的に伝える | 求人票で指定されている場合。指定がなくても、経験を詳しく伝えたい場合は相談する |
| 紹介状 | ハローワークの職業紹介を受けたことを求人事業所へ示す | ハローワークの職業紹介で発行された場合。提出の扱いは案内に従う |
| その他の書類 | 資格証の写し、作品、所定の応募用紙など、求人ごとの確認事項を示す | 求人票や求人事業所から指定された場合 |
紹介状の有無は応募経路によって異なります。窓口での職業紹介、オンラインハローワーク紹介、オンライン自主応募の違いは、ハローワーク求人への応募方法|窓口紹介・オンライン紹介・自主応募の違いで確認できます。
履歴書は事実を正確に、求人に合わせて書く
履歴書では、採用担当者が応募者の基本情報と経歴を確認します。空欄を埋めることだけを目的にせず、事実関係を正確にそろえ、読み手が確認しやすい状態にします。
- 学校名、会社名、資格名は省略せず、正式名称で書く
- 入学・卒業、入社・退職の年月を職務経歴書と一致させる
- 西暦または和暦のどちらかに表記をそろえる
- 資格は取得年月と正式名称を確認する
- 志望動機は、応募先の仕事内容と自分の経験を結び付けて書く
- 求人事業所から様式や記入方法の指定がある場合は、その指示を優先する
手書きとパソコン作成のどちらがよい?
求人事業所から指定がなければ、手書き・パソコン作成のどちらか一方が必ず正解というわけではありません。修正や求人ごとの調整をしやすくするなら、パソコンで作成して保存しておく方法もあります。指定がある場合は、その方法に従ってください。
写真は必要?
使用する履歴書に写真欄がある場合や、求人事業所から指定された場合は写真を用意します。写真の有無や規格は、使用する様式と応募先の案内を確認してください。貼付する場合は、はがれたときに分かるよう写真の裏面へ氏名を書くと安心です。
職務経歴書は「何をしてきたか」を具体的に伝える
職務経歴書には、勤務先と在籍期間だけでなく、担当した仕事、役割、工夫したこと、身に付けた知識や技能などを書きます。決まった一つの様式はありませんが、採用担当者が経験を短時間で把握できる構成にすることが大切です。
- 勤務先、在籍期間、雇用形態
- 所属部署、職種、担当業務
- 仕事の規模、件数、担当人数など、説明に必要な数字
- 工夫したこと、改善したこと、評価されたこと
- 応募先で活かせる知識、技能、資格
- 自己PR
同じ職種へ応募する場合は、すぐに活かせる経験や実績を具体的に示します。未経験の職種へ応募する場合は、職種を変えたい理由だけでなく、これまでの経験のうち何を新しい仕事に活かせるかを伝えます。
志望動機と自己PRは応募先ごとに見直す
同じ文章をすべての求人へそのまま使うと、なぜその仕事を希望するのかが伝わりにくくなります。求人票の仕事内容や必要な経験を読み、自分の経験との接点を探してください。
志望動機は、次の順に整理すると書きやすくなります。
- 求人のどの仕事や条件に関心を持ったか
- これまでの経験や学んだことを、どのように活かせるか
- 採用されたら、どのように働きたいか
「家から近い」「待遇が希望に合う」だけで終わらせず、仕事内容への関心や活かせる経験も加えます。立派な実績が思い浮かばない場合は、続けてきた仕事、任されていた役割、周囲から評価された点を材料にできます。
自己PRは、自分の強みと、それが伝わる仕事上の行動を組み合わせます。例えば「丁寧に仕事をします」だけでなく、「受注入力後に注文書と照合し、品番や数量の確認を続けてきました」と書くと、働き方が伝わります。これは書き方の例なので、自分が実際に行ったことに置き換えてください。
ハローワークで応募書類を添削してもらう
ハローワークでは、履歴書や職務経歴書の書き方を相談できます。完成後の誤字脱字だけでなく、作成途中で「何を書けばよいか分からない」という段階でも相談できます。
相談するときは、次のものがあると、応募先に合わせた助言を受けやすくなります。
- 応募したい求人の求人票または求人番号
- 作成途中の履歴書・職務経歴書
- これまでの勤務先、仕事内容、勤務期間をまとめたメモ
- 書き方に迷っている点や、伝えたい経験のメモ
「志望動機を見てほしい」「未経験職へ応募するときの経験の伝え方を相談したい」など、確認してほしい点を先に伝えると相談が進みやすくなります。添削の受付方法や予約の扱いは施設によって異なるため、利用するハローワークへ確認してください。
厚生労働省の履歴書様式と作成資料を利用する
履歴書の様式を持っていない場合は、厚生労働省が作成した履歴書様式例を利用できます。ハローワークインターネットサービスの履歴書・職務経歴書の書き方では、履歴書様式のPDF・Excelファイル、応募書類や職務経歴書の作成資料を確認できます。
応募先から様式の指定がある場合は、その様式を使います。公式の職務経歴書の作成資料には記載例もあるので、自分の経験をまとめる際の参考にできます。
応募書類を提出する前に方法を確認する
応募書類の提出方法は、郵送、面接時の持参、メール、求職者マイページからの送信など、求人によって異なります。窓口で紹介を受けた場合も、応募書類は指定された方法で求人事業所へ提出します。「自分が送りやすい方法」ではなく、求人票と求人事業所の指定に従います。
郵送する場合
- 送付先、担当者名、提出期限を確認する
- 指定された応募書類と、必要に応じて送付状をそろえる
- 紹介状が発行されている場合は、指定に従って同封する
- 提出前に書類のコピーまたはデータを手元に残す
面接時に持参する場合・メールで送る場合
面接時に持参する場合は、必要書類をそろえ、折れや汚れを防げるようクリアファイルや封筒に入れます。受付または面接担当者の案内に従って渡してください。
メールで送る場合は、宛先、件名、添付形式、提出期限の指定を確認します。本文に氏名と応募する求人が分かる情報を記載し、添付漏れや別の応募先向けの書類がないかを確認してから送信しましょう。
求職者マイページから送る場合
オンラインハローワーク紹介やオンライン自主応募では、応募書類を求職者マイページから登録できる求人があります。マイページからの提出に対応していない求人は、求人事業所が指定する方法で提出します。
オンラインハローワーク紹介・オンライン自主応募ともに、登録できる応募書類は4ファイルまでで、1ファイルの上限は2MBです。Word、Excel、PDF、JPEGなどの指定形式を利用でき、パスワード付きファイルは登録できません。対応形式や操作方法は、応募画面と公式のオンライン自主応募の案内、オンラインハローワーク紹介の案内で確認できます。
- 求人事業所がマイページからの書類提出を受け付けているか確認する
- ファイル名を「履歴書_氏名」など、内容が分かる名称にする
- ファイルを開き、文字化け、レイアウト崩れ、古い内容がないか確認する
- 別の求人向けの志望動機や会社名が残っていないか確認する
送信後もマイページのメッセージを確認してください。ウイルスチェックなどで書類が送付されなかった場合は、応募自体が有効でも書類が届いていません。通知内容を確認し、求人事業所へ連絡して別の方法で送ります。
紹介状を紙で同封するか、マイページで確認するかなど、受け取り方に応じた扱いは、ハローワークの紹介状の役割・もらい方・提出方法で確認できます。
提出前のチェックリスト
- 求人票で必要書類、提出方法、提出期限を確認した
- 氏名、住所、電話番号、メールアドレスに誤りがない
- 履歴書と職務経歴書の年月、会社名、職歴が一致している
- 求人と関係のない古い志望動機や会社名が残っていない
- 誤字脱字、必須項目の記入漏れ、読みにくい箇所がない
- 紹介状など、求人ごとに指定された書類をそろえた
- 提出する書類のコピーまたはデータを手元に残した
よくある質問
履歴書と職務経歴書は両方必要ですか?
求人によって異なります。求人票の「応募書類等」を確認し、履歴書のみと書かれていれば、まずはその指定に従います。職務経歴書も提出したい場合は、事前にハローワークまたは求人事業所へ確認してください。
作成途中でも添削してもらえますか?
相談できます。白紙の状態よりも、職歴のメモや書きかけの書類があると具体的な相談をしやすくなります。応募したい求人の求人票または求人番号も用意してください。
職歴が短い、転職回数が多い場合はどう書けばよいですか?
在籍期間や退職歴を隠さず、事実を正確に書きます。そのうえで、各職場で担当した仕事、身に付けたこと、次の仕事で活かせる経験を整理します。説明の仕方に迷う場合は、応募前にハローワークで相談できます。
同じ応募書類を別の求人にも使えますか?
学歴・職歴・資格などの基本部分は再利用できます。ただし、志望動機、自己PR、強調する経験は、応募する求人の仕事内容や必要な能力に合わせて見直してください。
まとめ
ハローワーク求人へ応募するときは、求人票で必要書類と提出方法を確認してから履歴書・職務経歴書を準備します。書類は事実を正確にそろえ、志望動機や自己PRを応募先に合わせて見直します。
書き方に迷う場合は、完成するまで一人で抱え込む必要はありません。応募したい求人、作成途中の書類、職歴のメモを持ってハローワークへ相談し、提出前に内容と提出方法をもう一度確認しましょう。


